27562人が本棚に入れています
本棚に追加
俺達がいつまで都市を見て呆けていると、後ろから悠斗さんに頭を小突かれた。
「ほれほれ、そんなに固まってないで、さっさと行くぞ」
俺達は勇雷さんに連れられ、城の中へと入った。
「あ、王様。帰られたんですね。おかえりなさい」
「ああ、ただいま。お仕事ご苦労」
「あれ、お客様ですか?」
「そうだ。あとで呼ぶから丁重に持て成してやってくれ」
様々な人とすれ違い、勇雷さんは城内の人と会話をしていく。
そこに王と国民などの重々しい関係は感じられず、とても親しげに会話をしている。
それはまるで家族のように感じられた。
誰もが温かく、誰もが優しい。
ここは、俺にとっても居心地がいい。
最初のコメントを投稿しよう!