service

4/14
9110人が本棚に入れています
本棚に追加
/147ページ
「2人とも喋ってないで、ご飯を食べなさい!」 母さんの怒声が飛んできて、俺は未乃梨の手からスマホを取り戻し、自分の椅子に座った。 それから、俺は会話もせずに黙々とご飯を口にして、食べ終わったと同時に席を立とうとした。 リビングでテレビを観ながら、卵に愛を注ぎたかったからだ。 なのに、 「お母さ~ん。優兄、赤ちゃん育ててるみたいだよ?」 「ハ? 赤ちゃん?」 未乃梨が余計なことを言ったせいで、場の空気がおかしくなった。 「赤ちゃんを育ててる? 優心、どういうこと?」 「いや、育ててるって言っても、ゲームだから……」 「ゲームだって!? 遊びで育てるもんじゃないんだよ、子供ってもんはッ!!」 激昂する母親とその横でクスクスと笑ってる妹。 なんだよ、コレ。
/147ページ

最初のコメントを投稿しよう!