9110人が本棚に入れています
本棚に追加
「その代わり、今度優兄のお嫁さん家に連れてきてね~?」
また余計な事を口にした。
「そうよ! 相手の子は誰なの? 同級生? ……まさか、先生なのッ?」
「行ってきま~す」
「そうなの!? 先生なのッ? アンタ、小悪魔な女教師にたぶらかされたんでしょ!!」
……ドラマの見すぎだ。
俺はツッコむ気力もなく、キッチンから出て、玄関へ向かった。
「優心! 待ちなさいって言ってるでしょ!」
「違うの、お母さん。あのね、優兄は……」
未乃梨のヤツ、ちゃんと説明出来んのかな。
帰ってきて、もっとややこしくなってたら嫌だぞ。
そう思いながら、俺は靴を履いて玄関のドアを開け、大した用もないのにコンビニへ行くことに。
最初のコメントを投稿しよう!