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「やましいことがなかったら、大丈夫でしょ?」
「それはそうだけど」
「あー! わかった。優クン、私に秘密で何か隠れてやってるんでしょ~?」
「や、やってないって!」
真央に隠し事をしてるわけでもないのに、後ろめたい気分になるのは何故だろう。
「もしかして、浮気とか?」
「ハァ? するワケないだろ!」
女って言うのは、どうして疑り深くて何かと勘繰ってくるんだろ。
何もないのに男が動揺するからか?
「ホントにィ~?」
「マジだって!」
言いながら、真央の鋭い視線から逃れるように店内へと目を向けた。
そして、
「!」
また目が合った。
右目近くにある泣きぼくろが印象的な女の子――学校で、隣のクラスの前本さんが店の中にいて……。
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