connect

10/15
前へ
/147ページ
次へ
「なッ、何言ってんだお前……!」 殺すって、何だよ。 飛躍しすぎっつか、意味わかんねェよ。 「お前じゃないよ。愛音だよ。愛音って呼んでよ、ゆっちぃ」 俺は彼女の言葉を無視して、怒鳴る。 「真央は俺の彼女だ! つーか、お前はいったい何なんだよ!? なんで、俺に電話を掛けてくんだよ!」 「それは……」 前本さんの声に戸惑いの色が浮かぶ。 そして、数秒間の沈黙のあと、 「私はゆっちぃの妻だから」 電話口からでもわかるくらい、彼女は照れながら言う。 妻? コイツ、俺の話を訊いてたのか? 「電話をしたのは、ココアの将来について話をしたかったから」 「ココア……?」 唐突に飲み物の話?
/147ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9111人が本棚に入れています
本棚に追加