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チャイムが鳴って、真央の机に腰かけていた俺は自分の席に戻る。
左手に持つスマホの画面上には、水玉模様の卵が変わらずそこに映っていた。
画面の上から指で撫でてみると、微かに揺れた気がした。
俺と真央の赤ちゃんか……。
いつか本当に、愛する人との子供を授かる日が俺にもくるんだろうか。
その相手は、真央?
それとも、誰だろ?
……なんて考えているうちに、先生がやってきて。
俺はアプリを終了し、スマホをスラックスのポケットにしまった。
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