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◆◆◆◆◆◆
悠斗に座標移動で回収された後、俺達はそのまま自宅へと帰還。
そして冷蔵庫の中から牛乳を取り出して・・・・・・
《まず変身解除したらどうだ?》
やっべ、忘れてた。あそから悠斗のスキルで家まで直接来たからな。
というわけでベルトからファイズフォンを取り外して、ENTERキーを押す。
すると体を赤い光が走り、変身が解ける。そこからゼロマスクを外す。
「全く。湿気が籠もりにくい設計にしておいてよかったぜ」
いつもはあんま動かないから確かめられなかったが、しっかりできてたから安心したせ。
「じゃあ、着替えも終わったところで次の打ち合わせしようか」
俺が牛乳を一気してるところでそれ言うのかこいつ。
「次は遂にアロウz・・・・・・じゃなかった。管理局が介入してくるんだけどさ」
《主はそうやってわざと言い間違えるのがお好きですね》
本当だよな。しかも何でそれをチョイスした?
「その時に現れる執務官の相手をどっちがするかっていう話なんだけど・・・・・・」
悠斗はそこで言葉を切り、考えるような素振りを見せた後、笑顔でこんな事を言い出した。
「僕が超電磁砲を撃つプランでオーケー?」
「却下だ!(です!)」
何考えてんの?馬鹿なの?死ぬの?
「冗談だよ。やるにしても原子崩しにしておくから」
危険度は全くもって変わってないって分かってんのかこいつ?
「ま、実際どうするかに関しては僕に任せてよ。上手くやるし」
まあ、こいつなら普通に何とでも出来るだろうけどよ。
「お前が自分から出るってのも珍しいな。どういう風の吹き回しだ?」
俺の質問に悠斗は笑みを引っ込めて少し深刻そうな表情になった。
こいつがこういう顔をする時はめったに無い。なんか深い理由でもあんのか?
「・・・・・・戦闘シーンが欲しくなっただけだよ」
それを聞いて直ぐに、近くにあったバスタオルをあいつの顔面に投げつけた俺は悪くないと思いました。まる。
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