「平等なだけの人外だよ」

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「そうそう。私はそんなことを話すために来た訳じゃないんだ」 そう言いながら安心院さんは教卓の前まで移動して、その上に座った。 「私がここに来たのは君に言いたい事があるからなんだよ。高町なのはちゃん」 「言いたい事・・・・・・?」 何なんだろう・・・・・・?この人、私の事を知ってるの? 「君が話し合いを求めてる彼女はなかなか折れないよ。成さなければならない理由があるからね」 この人、フェイトちゃんの事も・・・・・! 「おおっと。そんなに怖い顔をしないでくれよ。あれだけ派手にやってるんだ、何となく予想はつくよ」 「じゃあ、どうすればいいんですか?」 私が投げ掛けた質問に安心院さんは笑って答えた。 「それは簡単だよ。今の彼女は例えるなら新幹線やF1カーのようなものさ。目的に向かって一直線だから周りを見る余裕がない。つまりは」 安心院さんはそこまで言うと、教卓の上に立ち上がって、左手で私を指差してこう言った。 「君が彼女を倒す。それが一番手っ取り早いよ」 私はその言葉にあんまり頷けなかった。だって私まだフェイトちゃんの事、何も知らないから。 「でも君はまだ彼女の事を何もしらない。まあ、彼女の理由を知っているならまだいいだろうけど、そうでもないのに戦うっていうのは君も嫌だろうからね。そうだろ?」 安心院さんの言葉に私は頷いた。やっぱり何も知らないのに戦うのは嫌だから。 「まあ、彼女の事はいずれ知る事ができるさ。そうしゃないと話は進まないからね」
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