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足早にしんと静まり返る森を抜けようとした。
「だれか!!助けてーー!!!」
先の方で女の子の声が聞こえた。
走って向かった先には大きな角を二本頭に生やした猿の魔獣[キルルク]が今にも女の子に飛び掛かろうとしているところだった。
シズナは女の子に動かないよう伝え目を瞑り、大きな雷柱を呼び寄せた。
「いまだ!!」
シズナの言葉を合図にしているかのように、キルルクに向かって空から雷柱が降り注いだ。
そして、雷柱がキルルクに当たる直前に風の魔法を使い女の子を浮かせシズナの後ろへとおろした。
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