葉月…始月 第1話

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――翌朝、 目を覚ました私が最初に見たものは――、 大好きな姉の変わり果てた姿だった……。 ――、 私達家族はその2週間後…… 近所の目を避け、逃げるように引越した…… 当時9才だった私には、 何故姉が死んだのか、何故引っ越しをするのか…… 分かっていなかった…… それから、数カ月――、 何度か裁判が行われた。 私は何を話してるか分からないまま、傍聴席に座っていた。 こちらから見えないように敷居が置かれている。 私の座っている位置からは隙間があり、何度か中が少しだけ見えた事があった。 その奥には、姉くらいの男の子が居た。 その少年の右耳の後ろの首筋に、ハートのように見える痣を見つけた。 その事だけ覚えていた――。 その6年後――、
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