家族からはじめよう 黄×紫

2/6
前へ
/75ページ
次へ
AM7:40 いつも乗るバスには通勤、通学の乗客でいっぱい・・・・ でも俺は、そのバスに乗るのが好きだった。 理由は一つ 次の停留所で乗って来る高校生に、いつしか目を奪われてしまった俺 たった一回だけ交わした会話が今だに忘れられない。 『ごめん、大丈夫?』 急停車した時に俺にぶつかって謝ってきた彼 『あ、大丈夫です』 『ホンマにごめんな』 先に降りる時も声を掛けてくれた彼 彼は同級生二人と一緒で、三人でいつも楽しそうに笑っている。 俺は、毎朝その笑顔が見られるだけで一日中機嫌が良かった。 ある日おとんから、 「亮、今日会って欲しい人がおんねん」 突然言われて連れて来られたレストラン ふて腐れてる俺に反して、ソワソワしてるおとん 一体、なんやねん・・・・ て思ってると、突然現れた女性を『今日からお前の母親だ』と紹介される始末 全然頭が追いつかない状態で、もう一人思ってもない人を紹介された。
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

378人が本棚に入れています
本棚に追加