相合い傘  黒×紫

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「行くで?ヨコ」 動こうとしない俺に、更に呼び掛けるヒナ 「お、おう」 俺は慌ててヒナの隣に並んだ。 「ヒナ今日遅かったやん。何かあったんか?」 「ん?何もないで?道が混んでただけや。何、心配してくれたん?」 そう言って顔を覗き込んでくるヒナ ちょ、そんなに近付くな・・・・・照れるやんか 「んふふ・・・・ありがとぉ」 嬉しそうに笑うヒナ・・・・・ 俺もつられて自然と笑顔になる。 その時ふと気付いた。俺、ずっとヒナに傘持たせてるやん 「あっ、」 俺は、ヒナの手から傘を奪うように取った。 「俺が持つ。それに、こんなのは彼氏の役目やん?」 若干顔を赤くしながら言う俺に、最初はポカンとしとったヒナやけどすぐに笑顔になった。 「せやな・・・・じゃあここは甘えとくわ」 嬉しそうに言うヒナ 恥ずかしくて顔が見られへんわ・・・・
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