相合い傘  黒×紫

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コンビニで自分の欲しいものと、ついでにメンバーに差し入れを買った帰り道・・・・ 来た時よりも雨が強くなった気がする。 ヒナが濡れないように、少しだけ傘をヒナ側に傾ける。 それに気付いたヒナが、そっと傘を押し戻した。 「ヨコが濡れるやん」 「俺はええねん。それより、ヒナが風邪ひくの嫌やから」 「アハハハ・・・・俺、風邪ひかへんもん」 笑ってどや顔するヒナやけど、そんな根拠どこにもないからな 「・・・・ヒ、ヒナが濡れんのが、嫌やねん」 はっきり言わんと分からんか?・・・・ホンマ、恥ずかしい 「だったら、こうすればええねん」 ヒナがより一層俺にくっつく。 「ホンマは腕組みたいんやけど、さすがにそれはあかんやろ?」 可愛い目をクリクリさせて、上目遣いで聞いてくるヒナ 無意識なんやろうけど・・・・あかんわ、抱きしめたぁなってくる。 「当たり前やっ!」
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