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14.合宿所
夏休みに入った。
僕たち生徒は休日を楽しんでいるが、先生方は違うらしい。
毎日、通常通り登校し、色々な業務を行う。
部活動の顧問の先生はなおさらやることが多い。
この日は、月の初めの定例会議の日だった。
教務室に大勢の先生が集まり、会議を開いている。
幾つかの議題が終わった後、女の教頭先生が話し出す・・
眼鏡を掛け、如何にも堅苦しいインテリ風の女教師だ。
「次の議題ですが・・・最近、音楽室で『ゴーストバスター部』なる部活ができて、生徒が何人か集まっているそうですが、
雨宮先生、どういうことなのですか?」
いきなり、僕たちの活動の話になっている。
「はい・・その通りです・・」
「まだ、そんな部活動は認められていません・・
第一、我が校には『オカルト研究会』が現存していますが・・」
この学校にオカルト研究会なる活動があったとは、また初耳だった。
顧問は、この女教頭先生なのだそうだが・・どうしても同じような部活動を廃止したいようで・・
「一応、部活の申請用紙は書いてきたのですが・・」
部長に僕の名前、副部長に彼女、顧問は雨宮先生になっている・・
こんな時期に部活届けを出すのも遅すぎる気もする。
「校長先生?こんなことが認められるんでしょうか?」
校長先生は困っているようだった・・
「はあ・・生徒がやりたいのなら・・やらせては・・?」
「校長!!」
教頭先生の激にびくっとなる校長先生・・
だが、教頭先生が何やら思いついたらしい・・・眼鏡がキラリと光った・・
悪い予感・・
「ふふ・・・それでは・・・こうしましょう・・」
教頭先生が提案した、その恐るべき内容とは・・・・・
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