14.合宿所

1/6
418人が本棚に入れています
本棚に追加
/156ページ

14.合宿所

夏休みに入った。 僕たち生徒は休日を楽しんでいるが、先生方は違うらしい。 毎日、通常通り登校し、色々な業務を行う。 部活動の顧問の先生はなおさらやることが多い。 この日は、月の初めの定例会議の日だった。 教務室に大勢の先生が集まり、会議を開いている。 幾つかの議題が終わった後、女の教頭先生が話し出す・・ 眼鏡を掛け、如何にも堅苦しいインテリ風の女教師だ。 「次の議題ですが・・・最近、音楽室で『ゴーストバスター部』なる部活ができて、生徒が何人か集まっているそうですが、 雨宮先生、どういうことなのですか?」 いきなり、僕たちの活動の話になっている。 「はい・・その通りです・・」 「まだ、そんな部活動は認められていません・・ 第一、我が校には『オカルト研究会』が現存していますが・・」 この学校にオカルト研究会なる活動があったとは、また初耳だった。 顧問は、この女教頭先生なのだそうだが・・どうしても同じような部活動を廃止したいようで・・ 「一応、部活の申請用紙は書いてきたのですが・・」 部長に僕の名前、副部長に彼女、顧問は雨宮先生になっている・・ こんな時期に部活届けを出すのも遅すぎる気もする。 「校長先生?こんなことが認められるんでしょうか?」 校長先生は困っているようだった・・ 「はあ・・生徒がやりたいのなら・・やらせては・・?」 「校長!!」 教頭先生の激にびくっとなる校長先生・・ だが、教頭先生が何やら思いついたらしい・・・眼鏡がキラリと光った・・ 悪い予感・・ 「ふふ・・・それでは・・・こうしましょう・・」 教頭先生が提案した、その恐るべき内容とは・・・・・
/156ページ

最初のコメントを投稿しよう!