2人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
始まり
それは朱華の幼い頃の微かな記憶。
広い広い森の中。朱華は少年と遊んでいた。
少年の名前は冴島鋼牙。朱華より少し年上くらいの少年だ。
彼の名前は冴島鋼牙。
鋼牙とは血の繋がりはないが父親同士が仲が良かったことから鋼牙と朱華はまるで兄弟のように育った。
ある日朱華は聞いてみた。
「鋼牙様も大きくなったら魔戒騎士になるの?」
鋼牙は答える
「あぁ……親父のような立派な魔戒騎士になる」
朱華はだからこう答えた。
「僕も立派な魔戒騎士になる。そして何時か鋼牙様のお役に立てたら良いな」
そんな会話をした覚えがある。
それから2ヶ月穏やかな日は流れた。
まだ子供だった二人は父親に剣の扱い方や魔界の事を教えて貰っていたがそれ以外は普通の子供と一緒だった。
あの日が来るまでは………
最初のコメントを投稿しよう!