第一小節  プロローグ

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少し時間は戻る…… 闇のみが支配する異次元。 「……」 そこに捕らわれている者が何かを感じ取り、吐息を洩らす。 「コーティと会えたのね……嬉しいわユキちゃん」 それはここに幽閉され長い長い時間の中ただこの事だけを待っていた。 「付いたな……」 ユウコさんの転移魔法によってユウコさんの住む島まで転移した俺達、二度目の光景だが一度目と違う所がある。 それはマサユキ、コーティカルテ、ダイキ、ロウの四人が居ないことだった。 ロウは精霊奇兵となり混沌の影へ、ダイキは精霊奇兵となったロウの手により戦死……マサユキとコーティカルテの二人に至っては一通の手紙を残して何処かに消えてしまった。
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