第一小節  プロローグ

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残された手紙には『ごめん』とだけ書かれていた。 確かにダイキが死んでからのあいつは何か思いつめていたようだが俺達には全く心当たりもなく結局何の手がかりのないままユウコさんの元へ来ていた。 「マサユキとコーティカルテが消息を絶ったですって!?」 いつも以上に驚くユウコさん。 俺達にしてみればなぜこんなにもユウコさんが驚くのか全く分からない状態で取り合えずユウコさんからの説明を待っていた。 その後、少し落ち着いたユウコさんはすぐに何人かの帝のメンバーに電話で『マサユキの居場所をすぐに掴め』と言う指示を出していた。 「ユウコさん……」 今の電話の内容に違和感を感じた俺は一言だけユウコさんの名を呼ぶ。 「……」
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