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「橋本さん…?」
カーテンから篠山くんが顔を出した。
篠山くんがあたしの目の前の椅子に座る。
「篠山くん、迷惑かけてごめんね。放送大丈夫?」
「大丈夫。後輩に任せたから。…それより、ケガは?」
「大丈夫だよ。少しヒリヒリするけど」
「そっか。橋本さんは終わるまで休んでて。後で迎えにくるから」
「え、待って…」
思わず立ち上がった篠山くんを呼び止めた
「何?ここにいて欲しいんならずっといるけど?」
篠山くんが振り返ってニヤリと口角を上げた。
「ち、違うし!」
あたしが慌てて否定すると、フッと鼻で笑い、静かに出ていった。
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