第三話
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「って言われても…」 遠くで聞こえる歓声や音楽。 その中に、篠山くんの心地よく響く声も聞こえてきて。 耳を澄ませたままベッドに横になっていると、いつの間にかうとうととーー 「んっ…んぅ…」 ぼんやりと目が覚めて、いつもと違う雰囲気と匂いで、ここが保健室だったと思い出した。 「起きた?」 「はっ!」 目の前の椅子に座った篠山くんが、ベッドにいるあたしを見下ろしていた。
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