第三話

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  「なんなの…あたしのこと馬鹿にしてる?」 イラついて篠山くんを睨み上げた。 「まさか。橋本さん見てるとからかいたくなるだけ」 「充分馬鹿にしてんじゃん…」 ふて腐れたように独り言を言うと、 「橋本さんが可愛いからだよ」 なんて意味不明なことを言われた。 手をつないで、まるで恋人のようなあたしたち。 人いるのに…… だけど、篠山くんは全く気にしてないように足を進める。 繋がれた手が、なんだか熱い。  
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