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「なんなの…あたしのこと馬鹿にしてる?」
イラついて篠山くんを睨み上げた。
「まさか。橋本さん見てるとからかいたくなるだけ」
「充分馬鹿にしてんじゃん…」
ふて腐れたように独り言を言うと、
「橋本さんが可愛いからだよ」
なんて意味不明なことを言われた。
手をつないで、まるで恋人のようなあたしたち。
人いるのに……
だけど、篠山くんは全く気にしてないように足を進める。
繋がれた手が、なんだか熱い。
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