第一話

6/9
前へ
/143ページ
次へ
  「篠山くんって相変わらず人気者だよね」 「だねー」 「噂では、カナダに婚約者がいるとか」 「へぇー」 「……ねぇ、未央」 「なに?」 「あんたって本当に興味ないのね」 「え?何に?」 黒板に向かって綺麗な字を書く篠山くんをじっと見ていると、隣で頬杖を付き、呆れたように私を見るの姿が目に入った。 「篠山昂樹よ」 「え?あるある。今もこうして欠点を探してる」 「……はぁ……」  
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1055人が本棚に入れています
本棚に追加