第四話

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  「時々母親が来て、ご飯を作り溜めといてくれるんだ」 そう言って、篠山くんがテーブルにご飯を並べていく。 「美味しそう!」 目の前に並んだたくさんの料理に思わず歓喜した。 「橋本さんも食べて。たくさんあるから」 「え、いいの?嬉しいー!」 こんなに美味しそうな料理、食べれるなんて素敵すぎる! 不意にあたしの隣で何かの気配を感じた。 「ミャオ」 「わー!にゃんこだー!」 思わず小さな身体を抱きあげると、可愛らしい瞳をこちらに向けてミャー、と鳴く。 愛くるしい、アメリカンショートヘアの赤ちゃんだ。 あたしは思わずふわふわな毛に頬をすりすりした。  
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