第四話

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  「かっわいー!」 「橋本さん、猫すき?」 篠山くんが、あたしの隣に座ってにゃんこを覗き込んだ。 「うん、大好き!名前、何て言うの?」 にゃんこ可愛いよ~なんて言いながらすりすりしていると、 「名前は…にゃんこ」 ボソッとそんな声が聞こえたから篠山くんを二度見した。 「はっ?明らかに今決め…」 「にゃんこって言うんだ」 そう、ニッコリと断言した。 聞くと、実家にいるお母さん猫が赤ちゃんを産んで、そのうちの一匹をもらったらしい。  
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