第四話

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  「にゃんこ~」 なぜかにゃんこという名前に新しく決まった猫を猫なで声で呼び、喉元を指でなぞると気持ち良さそうに目を閉じた。 「にゃんこも可愛いけど……」 「んー?」 「橋本さんはもっと可愛いよ」 「……はっ?」 しばらく思考が停止してしまったあたし。 なに言ってんのこの優等生。 驚いて見上げると、いたって真面目な表情。 だけど……篠山くんの左手は、いつかのようにあたしの後頭部をしっかりホールドしてて。 右手であたしの頬をすりすりしちゃったりして。 え、え、待って……  
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