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「にゃんこ~」
なぜかにゃんこという名前に新しく決まった猫を猫なで声で呼び、喉元を指でなぞると気持ち良さそうに目を閉じた。
「にゃんこも可愛いけど……」
「んー?」
「橋本さんはもっと可愛いよ」
「……はっ?」
しばらく思考が停止してしまったあたし。
なに言ってんのこの優等生。
驚いて見上げると、いたって真面目な表情。
だけど……篠山くんの左手は、いつかのようにあたしの後頭部をしっかりホールドしてて。
右手であたしの頬をすりすりしちゃったりして。
え、え、待って……
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