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千咲を見ると、さっきと変わらず呆れた視線のまま溜め息をつかれた。
「モテる女は罪よね…」
「はぁ?誰が?」
「未央よ。今まで何人に告られた?一人くらい紹介してよね」
「何人だろ……てか、モテるなんて幻想だから」
「何言ってんのよ……可愛い顔してセクシーボディだなんて、ほっとかない男はいないじゃない。まだ先輩のこと忘れていないの?」
「……」
わいわいとにぎやかな教室の中で、千咲の声が次第にかき消されていく。
それをいいことに、机に顔伏せて全てを遮断した。
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