第五話

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  ところどころで、知らない制服の生徒を見かけた。 一人で歩いてるのは、あたししかいないみたいだったけど… 時々、スーツ姿の男の人に声をかけられる。 目的なんて聞かなくても、顔を見ればやりたいことはわかる。 あたしもそれを分かってて、フラフラとついて行った。 知らない人に抱かれて、また心がぐちゃぐちゃになって、涙が出てきて。 いくら欲しくないもので埋めたって、余計に手が届かないことが虚しくて、胸焦がれるだけ。  
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