白い華

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夥しい数の白…… その数は約40。彼はあまりの美しい光景を目の当たりにし、狂ったかのように叫んだ。 最高だ……素晴らしい、素晴らしい光景じゃないか、僕の心にだけ止めておくなんて出来ない、多くの人間にこの美しさを共感して貰いたい! 彼は誰もいなくなった教室で満足そうに両手を広げ、天を仰ぐ。 供養花、供花とも言うその華は、クラスメイトそのものであるとも考えられる。 命に形があるとするのならば、一体どのような形なのだろう?
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