心の中に

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「何にもないよ…大丈夫だから…」 俺はそう言って教室から出る。 傷なんて…いつか消える。 時間が経てば…気持ちも…。 「ちょっと!待ちなさい!」 叫び声が遠くから聞こえたが…無視してしまった。 靴も鞄も持たず学校を飛び出した。 「はぁ…はぁ…。」 何もかも逃げたくて…無我夢中で走っていたのでここが何処か分からない…。 「そこの君…可愛いね~」 首に手を回さた。 人物を見ると酔っ払いのオッサンだった。 「や!!」 離れようともがこうとするが…体が震えて上手く力が入らない…。
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