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中学の1学期…。
初めての学校…初めての友達…。
初めてだったから家を早く出た。
すると…道端に猫が倒れてたんだ。
俺は駆け寄り…猫を抱き上げた。
「どうしたの?」
血を流していた…。
「…痛い…痛いよ…」
猫の声は綺麗な高い声だった。
俺は小さい頃から動物と話が出来た。
「そっか…母さんに使っちゃあ駄目って言われてたけど仕方がないね…」
俺は猫をギュッと抱き締めた。
猫の傷はみるみるうちに消えて行った。
「大丈夫?」
猫を下ろした。
「…ありがとう!もう痛くない」
猫と別れた。
「服が血だらけだ…」
俺は…昔…死かけていた蝶々を生き返らせた。
幼い俺をお母さんとお父さんは不気味がった。
でも…見捨てないで育ててくれた。
「何…あの子…今猫と話してたわよ…」
「うわ…寂しい奴…」
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