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でも、たまに見せるレヴァンの何かに疲れたような表情は…なんか気になるんだよね。
大人には大人の世界があるってものかな、特にレヴァンはかなり特殊だし。
…そう言えば、レヴァンは私の情報を事細かく知ってる…中学の3年分の細かい成績や交友関係、好きな食べ物とか何から何まで。
だけど、私はレヴァンの事はイタリア人で裏社会のトップ、それ以外は年齢とか好きな食べ物とか…何も知らない。
別に雇われてる私が知る事でもないけど、やっぱり好奇心って言うのが先立つ訳で…私はマフィアの事を調べる事にした。
と、いうわけで…ネットカフェに来ている。
「……イマイチよく分かんない…」
正構成員?準構成員?何それ…。
デスクトップの画面を注文したカフェオレを飲みながら眺め、私は分からず終いだった。
「顧問? …部活の顧問の先生みたいな存在かな…」
深い溜め息と共にとりあえず諦め、私は店を出る事にした。
大体、マフィアが自分達のサイトを立ち上げる訳でもなく、更には詳しい構成とか書かれている訳でもない。
「…帰ろ」
カバンを持って立ち上がろうとした瞬間だった。
「マフィアの事を調べてるんですかぁ?」
私の顔の真横から誰だか知らない男の人が顔を出して来た。
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