■第9話 ジンの忠告

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  まだ少し肌寒い4月上旬。 今年はどちらかと言うと気候が良くて気分が若干良い。 あれから数週間。 幾度かレヴァンと会う機会があって、その都度レヴァンの人柄を垣間見る。 意外と優しく悪戯好きな所があって、私は何度か悪戯を仕掛けられたりした。 それにいつもチャラけていて無垢で無邪気な少年がそのまま大人になったような雰囲気を持ってて、不意に鋭い眼差しを帯びた男らしい精悍な顔つきなる。 その切り替えと言うか…ギャップがいやらしくなく、すんなりと私は私で受け入れる事が出来た。 だけどやっぱり私の中で一線を置いている。 前に会った時にレヴァンに『お前って案外良い奴だな、契約が終わっても困ったら声をかけてくれ』と言われた。 レヴァンはどうやら私をビジネスで出会い、仲良くなった年下の友人くらいにしか思ってないみたいだ。 ……私は違う。 私はレヴァンといる時は特に感情を移入なんかさせてはいない、普通には接する…だけど言動や行動を謹むようにしている。 だってそうでしょ? 本当の恋愛結婚じゃない、私達は契約結婚と言うビジネスで成り立っているんだから。 決して今以上に馴れ合うような気にはなれなかった。  
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