□第10話 レヴァンの仰天行動

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  「何もかも知ってるって言ったはずだ。 …だから話さなかったんだ」 「…話さなかった?」 「お前、嫌がるだろ。 怖がらせたくはねぇの」 今思い返せば、アレウスと契約結婚について会った時は『仕事で人を殺た』なんて聞いたことはない。 まさか…気を使って? …いや、隠してるだけだったかも…? 「と、言うわけでお前にはウォッドアイランドに来て貰う事にした」 「…はっ!?」 毎回そうだけど唐突に話しが変わる。 …言っておくがアレウスはこれで普通なのだ。 「どういう訳でそうなったの!?」 「ん? 見て体験しろ。 俺が守って来た島と、島に住む連中に、俺の部下達をな。 …何もかも知ってから怖がれ、何もかも知ってから拒否しろ」 信号が青に変わりアレウスはまた前を見る。 再び車が発車した。 「俺を今まで支えてくれた良い奴らばかりだ。 …きっと仲良くなれるさ」 アレウスの能天気な言葉と仰天行動に私は既に言葉を失っていた。 時に優しく 時に強引に 時に豪快に それがアレウスだ。 こんなアレウスだからいつの間にか恐怖や不安は消えていて…アレウスの言った事も一理あると…私はアレウスに着いていく事に決める。  
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