なんてあなたはかわいいの

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   「なんてあなたはかわいいの……」  少女は呟きました。  手には、少女と同じ栗色の髪をした小さなお人形がおりました。  お人形は白い肌をしていて、つんとした眉に、目の周りはくすみ、唇は真っ赤で恐ろしい表情をしておりました。  そして何より恐ろしいことに、緑色の瞳で少女をじっと見つめているのです。  
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