第三節

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可愛らしい小さな女の子が俺に抱きついてきた 「カイトと私は婚約してるの」 「「「ええええええー!!」」」 「ってなんであんたも叫んでんのよ!」 「え、いや、だって」 こいつ今なんて言った こ、こんや・・・俺とこいつがこんやく・・・ 「もしかして、カイト覚えてないの?」 大きな瞳が見つめてくる 「私の事だけでなく、カイトが私に『結婚してずっと一緒にいてやる』って言って指切りしたのも?」 ・・・・・ し、視線が痛い うーむ、我ながらスッゴい事言ってんな~ 全く記憶に無いが 「ち、ちなみにどこでだっけ?」 「小さな公園だよ」 小さな公園・・・ あー、なんかそんな事あった気がするようなしないような・・ 「カイト?」 「あ、いや思いだした。気がする」 「ねぇカイト、カイトは来月で18だよね」 「え、ああ、そうだけど」 なんかその数字聞き覚えが・・ 「私は今16だから来月カイトの誕生日が来たら結婚しよ!」 「ああ、別に・・・はい?」 今なんと? 「だからね、結婚しよう!」 「「「え、えええええー」」」 心からの絶叫は夏の青い空へ吸い込まれて行った
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