the sensation of warmth

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the sensation of warmth He still remembered the sensation of warmth he felt when he touched her hand.... 落ちてきた。 秋冬、隣りあわせ、 なにか、感じるんだ。 手をひろげて、だよ。 くるくる、する。 仰ぐ。触れたい。 ほら、なんだっけ? あれだよ。 曖昧すぎて、でもさ、感覚がね。ひろがるっていう、一瞬の。溶けきるまでの、なんだろ。 ほら、なんだっけ? いきてるっていう、あれだよ。体温。熱源。それがあるからさ、あ。って、なみだみたいな。溶けかた。 ちがうな。 ほら、なんだっけ? もう一度また逢えるってことで、約束しちゃうみたいな。でも、本当にって不安がおおきいのにね。もう一度また。 そのときに、なんでも、そうなんだけれど。 あ。この感覚! ほら、なんだっけ? なってしまうんだよ。 ほら、また。きた。ね。 ね。なんだろう? ね。ねっ。この感覚が言葉にならない! ほら、あれかもしれないよ? 走り去るまでの列車の残光に似た。それを、細かいまばたきをすれば、その、一瞬がとまって見えるってこと。
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