野畑~生えた先の双葉。

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野畑~生えた先の双葉。 あたしを土壌にして きみの心を蒔いて あたしは水をあげて とけて てのひらかざすみたいで 自由の光りは湾曲して 吸い込まれて それって ふわふわで 白いの息だよねって 沢山たくさんの ためいきに (ついてきて) きみとの 想い出を詰めます ぶらんこ漕いで遊んでいます こどもたちがいて きみと生命の潮流に カ ラン 酸素は痛いとつぶやくのです  おひさまに  さようなら  みなさんさようなら  しないとだから 後ろ手にきみには  ふ わら と鳴き交わし夜風まで 流して薔薇に額を引っ掻いて 瞳はとちのようで きみがはじけて 希望って おおきく背伸びするのって 激しく誕生の光りで おおきく泣いて 薄くわらってもいて だれかしらが あたしの境界線から 蔦が地面から 入ってくるよと そのことをいうの 丘の下に 地の底に きみの実 ひそやかに (みず。に、ひたる。)
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