野畑~生えた先の双葉。

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心の浸食を どうにかしてよと 川沿いのあき缶に飛び降りたり 確認は一度っきりって 決めたように笑いぐさ あき缶は蓋が幌のように 柔らかく やわらかく 中身が全部 きみの夢うつつ の中に落ちる それはいけないことなんだよ   あの瞳は   地球かもしれません   砂を丸めて   固めた   割れるなら 割れるなら   ひそやかに水は   ながれていますから 逃げてしまってはいけません あたし≠きみ おふとんふわり きみ=あたし しろいシーツと きみのなかをかきわけて 見つけだす心は ひとつなのです いつもの画面をみつめて あたしの残炎なのかしら それを擦るように 触れた後です 違う人のおふとんで ガムを噛んだ記憶だけ 夢でしょうと 吐き出したくなります
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