第三話 入学式からふざけんな!!

2/13
前へ
/83ページ
次へ
ピピピピピピピピピッっと、電波時計のアラームが鳴る音が聞こえ、俺は、目を覚ましてベッドから起き上がった。 時計を見ると、4月8日午前7時48分………ふっ!!と昨日の事を思い出す。 『えっと、確か昨日は桜の木に………あれ? 何でここにいんだ? ってことはあれは夢だったのか?』 俺は、頭を整理していると、あの出来事(夢?)が鮮明に思い出された。 『違うよ~あれは現実。 君は僕に選ばれし戦士。 そして僕が天使界で眠っていた君をここにテレポートさせたんだ』 これは、あのさんざん昨日聞かされたバカ天使こと、メリヤースの声じゃないか!! しかし、一つ疑問がある。 「そういえば、昨日、天使の力とやらで、互いの思いは伝わらなくなったんじゃ………?」 世の中、本当に不思議でいっぱいだ~。 色々な意味で。 するとメリヤースは答えた。 『君はバカだね~。僕は天使だよ。 僕がしたいように何でも出来るんだよ~。 ついでに、お互いに都合が悪いことだけ通じないようにしたんだ~』 バカな天使にバカと言われてしまった~!! 返す言葉がなかなか見つからね~!! しかも、あのバカ天使の言っていることは正論である。 しかし、ここは流石バカ天使!! 『お互い』じゃなくて、『僕に』、だったら俺だけが不利になるものを………。 それにしてもこの天使、本当に天使と呼んでいいものかねぇ~。 羽があるから一応天使かぁ? はぁー。 ついでに頭の中では、小さな俺、総勢12852人が言葉を探そうとフル稼動していた。(何の根拠もないけど、そんな気がする) ………わっせ、わっせ!!
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加