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ピピピピピピピピピッっと、電波時計のアラームが鳴る音が聞こえ、俺は、目を覚ましてベッドから起き上がった。
時計を見ると、4月8日午前7時48分………ふっ!!と昨日の事を思い出す。
『えっと、確か昨日は桜の木に………あれ?
何でここにいんだ?
ってことはあれは夢だったのか?』
俺は、頭を整理していると、あの出来事(夢?)が鮮明に思い出された。
『違うよ~あれは現実。
君は僕に選ばれし戦士。
そして僕が天使界で眠っていた君をここにテレポートさせたんだ』
これは、あのさんざん昨日聞かされたバカ天使こと、メリヤースの声じゃないか!!
しかし、一つ疑問がある。
「そういえば、昨日、天使の力とやらで、互いの思いは伝わらなくなったんじゃ………?」
世の中、本当に不思議でいっぱいだ~。
色々な意味で。
するとメリヤースは答えた。
『君はバカだね~。僕は天使だよ。
僕がしたいように何でも出来るんだよ~。
ついでに、お互いに都合が悪いことだけ通じないようにしたんだ~』
バカな天使にバカと言われてしまった~!!
返す言葉がなかなか見つからね~!!
しかも、あのバカ天使の言っていることは正論である。
しかし、ここは流石バカ天使!!
『お互い』じゃなくて、『僕に』、だったら俺だけが不利になるものを………。
それにしてもこの天使、本当に天使と呼んでいいものかねぇ~。
羽があるから一応天使かぁ?
はぁー。
ついでに頭の中では、小さな俺、総勢12852人が言葉を探そうとフル稼動していた。(何の根拠もないけど、そんな気がする)
………わっせ、わっせ!!
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