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メリヤースの自己紹介の一文目はまだイメージ通りだったのに。
い、いや、一人称「僕」を使ってる時点でやっぱ変って分かるかぁ。
それよりも………
顔立ちと、喋り方のギャップ、マジありえねー!!
「ぷぷっ、ぷはははははははははは。
なんだよ、こんな綺麗な人だからもっとおしとやかな人だと思ったら………ぷははははは」
俺は、思わず吹き出すような笑い声を上げた。
しかも止まらねぇ~!!
ぷははははは!!
メリヤースは何がおかしくて笑ったのか分からず、少しの間不思議そうに俺を眺めていたが、笑いの意味に対して諦めたのか、話を進めた。
「そういえば、もう一つの質問の答え、まだだったね」
メリヤースは、陽気に聞いてきた。
そう。 俺は、それが知りたかったのだ。
その途端、俺は真面目になって尋ねた。
「教えてくれ、俺はどうしてここにいる。
これから一体何が起きようとしてるんだ!!」
「うーん、実はね、神々は、人間を滅ぼそうとしてるんだよ。
それでね、それを阻止しようと思って、僕の友達のアー君とシーちゃんの提案でこの地図に向かって針を投げて戦士を決めようってことになったんだよ。
そしたら、君の家の所に刺さったんだ~」
と、言い、地図を見せた。
このあと、この刺さった跡が君の家だよ。
と言ったメリヤースの言葉を俺は完全無視。
「こ、これは原山町の地図じゃないか!!
し、しかも近辺にあと二本刺さってるじゃないか!!」
何で、わざわざ原山町の地図なんか使ってるんだよ!!
もし使うんなら日本地図とか世界地図とか、もっと規模の大きいものを使えってんだ!!
「えっと~12日ぐらい前だったかな~。
アー君がステルスモードで空を飛んでいた時にこの地図が飛んで来たんだって。
それを手にとってこっちに持って来たってわけ~」
またしても陽気に答えやがった~!!
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