第二話 これが天使様の特権!?

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「うんじゃ、俺は現実世界にもどったら自殺してやる!!」 とか本気で言葉に出してしまう。………が、どこかで 『そんなのウッソー!!』 と思ったのがやはり伝わってしまっていた!! しまった!! と思う間もなく、 「やっぱりね~」 とやはり以下省略。 (さっきから省かないでよね!!ったく!!) 俺は、声に何も出せない状況に追い込まれていた。 (声に出そうが出すまいが変わらないんだけどね………かっわいそ~) 俺は一体どうやったらあのバカ天使を黙らせることが出来るのだろうか………? 『あれも駄目~、これも駄目~』 『うん、うん無理無理』 メリヤースは頷く。 その時、俺にピンっと豆電球が頭に浮かぶようないい案が思いついた。 フフフっ!! これであいつはもうおしまいだ!! 一方メリヤースはというと………。 『ギクッ!!これはヤバい!!』 焦りが募ったようだった。 そう、俺の思いがメリヤースに伝わるように、メリヤースの思いも一也に伝わるのである。 そして、俺のいい案とは……… ドラ○エでいう、ザ○や、ザ○キなどの死の呪文である。 (ドラ○エ知らない人ゴメンなさい) 心が通じ合う=嫌な事も通じる。 しかも相手は大バカ者。 と考えた一也は即 『死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね………』 の連打。 …ではなく連続、で思いを乗せる。 乗せまくる!! 『ウキャーーー!! このままじゃ、本当に気が狂って死んじゃうかも!! でも、天使をナメちゃいけないよ』 そう告げたバカ天使メリヤースは、な、なんと、天使の力を使用してきた。 『死ね、死ね、死ね………』 俺はザ○?を唱え続けていた。 だがしかし!! 『君は一体何を私に知らせようとしているのかな~? 全然わからないよ~。 ………おんなじこと言い続けてるとは予想できるけどね』 『な、なん…だと!?』 一体どういうことだ? 『やせ我慢?』 一瞬そう思ったが、そうではなかった。 『残念、ハッズレ~!! 僕は天使だよ~!! 君の思う僕に対する思いだけシャットダウンしたの~』 ずりーよ天使さん!! ここは正々堂々と闘いましょうや、バカ、アホ、ドジ、マヌケとかいいあってさぁ~……… 申し訳ない。低レベルな戦いだった………。 その後俺はなぜか記憶を失い、何かに吸い込まれるように静かに眠りについた。
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