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《旅立ちの草原》
そこでは一人の青年が小さい魔物、スライム相手に必死に剣を奮っていた。
「イッッッッヨイショォォォォ!」
大きく振るった剣はエフェクトを輝かせスライムを一閃した。
ズザァァァァン!と言う効果音エフェクトもなかなか景気が良い。
「プギャァァァァ!(すまぬ息子よぉぉ!)」
「プギギ!(お父さん!)」
剣の一撃を喰らったスライムは煙を上げながら光と共に霧散した。
その隣に居たスライム(多分さっきの奴の子供)が此方を睨みつけフライング突進してきた。
「プギィィィィ!(お父さんの敵!)」
「すまない!恨むならこのスライム討伐を依頼した奴を恨んでくれ!」
俺は突進して来たスライムを一撃すると、スライムはポトリと地面に落ちて煙を上げながら断末魔の声を発した。
「プギ……ギ……(ごめん……父ちゃん……)」
スライムは憎悪と後悔、そして悔しさをまとった視線を俺に向けながら煙と共に霧散した。
「南無三……」
ちなみに俺は昔から魔物の言っている言葉が少し解る特技をもっていたりする。
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