2人が本棚に入れています
本棚に追加
別離
祖父が他界し父親が家を継いだ
俺が4歳
兄貴は5歳だった
父親は働きに行くふりをしてパチンコや競艇に足しげく通い負け込む日々
団欒って言葉は無縁だった
夕食はキャベツだけ
朝は井戸水
お昼だけは保育園で食べれたらしい
負けがかさみ膨らむ父親の借金
返済が遅れはじめ取り立てが始まった
今みたいに規制法なんてない時代
夜討ち朝駆けなんて当たり前
平気で家に上がってくる
そして父親は忽然と姿を消した。。。
失踪。。。
母親は知らないうちに保証人となり激しい取り立てを受けるようになる
夜中にも来る日々
母親は離婚を決意し父親の親族に話したらしい
兄貴は一族の長男で跡取りやからやる事は出来ない
弟の俺は病弱だから要らない
母親は父親の弟
俺の叔父に兄貴を託し新見市をアトにした
最初のコメントを投稿しよう!