綾瀬鏡堂 15years ago

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時刻は午後4時半を差す。 靖葉にはこの店に来るもう一つの理由があった。 ソファーから立ち上がり、ある鏡の前に立つ。 その鏡は祖父が親友から譲り受け、店先に並んではいるが商品ではない。 祖父が言うには「神様が見える鏡だから売らない」のだそうだ。 銀色で見た目はごく普通。 B5サイズのスタンドミラーで、レリーフ模様が鏡を囲っている。
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