綾瀬鏡堂 15years ago

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靖葉は物心つかないうちから不思議な体 験をよくした。 公園にいつもいる綺麗なお姉さんに毎日 公園を通りすぎるとき目が合うからペコ リと頭を下げたら、微笑み返してくれ た。 以来挨拶を必ずするのだが、ある時、母親と一緒にいるときにお姉さんに挨拶をすると、 「誰もいない公園に挨拶をするの?」 と、首をかしげらた。 その時になって、靖葉はお姉さんが人で はないことを認識したのだ。 他にも、しっぽが3つに別れた猫や不思 議な光をみたりしたせいで、靖葉自身不 思議な出来事には抗体が出来ていた。 だから、今鑑の中での景色もあまり気に はならなかった。 しばらく鏡越しに人波を見眺めている と、店のショーウィンドウ越しに立ち止まるシ ルエットが写った。 本当のお客さんが来たのかと思い、鏡から目をそらして店のショーウィンドウを振り替えるが、誰もいない。 だけど再び鏡をのぞきこむと、その人はいた。 「………!」 ショーウィンドウ越しに目があった。
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