第一話、サイコマスター

2/7
前へ
/14ページ
次へ
2199年。4月。 “現在(いま)”より何年も進んだ“未来”。 もはやこの世界は自然が広がる地球ではなく、人工的な物ばかりの機械の星となり果てていた。 その中でも、未だにかつての名残がある国は数カ国。 日本もその内の一つだった。 日本の中で、特に一番機械で埋め尽くされた街の名残は東京。今は東京という名より電機都と呼ばれる方が重視されている。 人工的な緑、人工的な空、人工的な光。何もかもが人工的になってしまっていた。 そんな中、進化した世界で人々は能力を得ていた。 能力を得るのは皆ではなく、選ばれし者だけ。 しかも授かる能力は、一つの分野に絶対的に固定され、使用の範囲は狭い。 ただ、その特徴から能力を授かった者はその能力の“主人”とされ、“マスター”と呼ばれるようになった。 そのマスターの中でも、特別視されるのはの“色付き”のクリア・ブラック・ゴールド・プラチナ。 この“四色”は危険な能力と判断され、能力を持たないノーマルと、弱い能力のマスター達にとっては恐ろしかった。 ただ1人、恐れないマスター以外は。 、
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加