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2199年。4月。
“現在(いま)”より何年も進んだ“未来”。
もはやこの世界は自然が広がる地球ではなく、人工的な物ばかりの機械の星となり果てていた。
その中でも、未だにかつての名残がある国は数カ国。
日本もその内の一つだった。
日本の中で、特に一番機械で埋め尽くされた街の名残は東京。今は東京という名より電機都と呼ばれる方が重視されている。
人工的な緑、人工的な空、人工的な光。何もかもが人工的になってしまっていた。
そんな中、進化した世界で人々は能力を得ていた。
能力を得るのは皆ではなく、選ばれし者だけ。
しかも授かる能力は、一つの分野に絶対的に固定され、使用の範囲は狭い。
ただ、その特徴から能力を授かった者はその能力の“主人”とされ、“マスター”と呼ばれるようになった。
そのマスターの中でも、特別視されるのはの“色付き”のクリア・ブラック・ゴールド・プラチナ。
この“四色”は危険な能力と判断され、能力を持たないノーマルと、弱い能力のマスター達にとっては恐ろしかった。
ただ1人、恐れないマスター以外は。
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