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ごめんなさい。
謝られてもこまるよ。
ごめんなさい。
五月蝿い。
ごめんなさい。
助けたいのは君じゃないよ。
ごめんなさい。
謝って済むなら警察はいらないよね?
ごめんなさい。
僕はどっちだっけ?
謝ったんだっけ?
それとも許さなかった?
あー、そうだった。
思い出した思い出した。
どっちでもないや。
真っ暗な部屋に浮かび上がる液晶の光。
ちらつく文字、揺らぐ映像。
少女の笑顔、笑顔、笑顔。
ニセモノの好意、1と0の好意。
でも、好意には変わらない。
僕はこれがあれば人はいらない。
……そういや、朝ごはんまだだった。
晩ごはんも食べてないから、食べなくても別に問題ないか。
おはようございます先輩!
おはよう。
昨日のテレビ見ました?
昨日のっていうと、オカルト番組かな?
そうです!怖かったですよね~。
あー、うん。まあまあかな。
もしかして、怖いの平気ですか?
というより、あれは怖い内に入らないと思うんだけど……。
怖いですよ!目玉オバケですよ!?
あれはもうコメディーだったよ。
や、やりますね……少し見直しましたよ。
こんなことで見直されてもなぁ。
時計はもう3時をまわっている。
昼か夜かはわからない。
窓は黒く塗り潰されて、光をとおさない。
いいや、寝よう。
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