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自分という存在、他者の存在と、人の存在というものを考え始めてから幾日か時がすぎていた。
僕は眠れず、今日も携帯の液晶と、ただ言葉の無いやり取りを繰り返している。
「…どうして?」
無意識に指が打ち出していた。それは自分が、自分の内にいる自分に対しての問い掛けであると同時に、対人関係において、躓きを感じている今この時に対する憤りでもあった。
…他の人が羨ましい、他の人は輝いている、特別なんだ。
そう勝手に捉えて、卑屈になっている僕がいる。そんな薄弱な僕が、僕は大嫌いなはずなのに…
「…どうして?」
考えの終わりを告げる鐘の如く、今日も頭痛がし始めた。
わかっているのに行動出来ず、今日も暮れて、また同じ明日がやってくる。
…あと何年、これを繰り返せばいいのだろう。
僕は静かに目を閉じた。
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