癒えぬ心、降りかかる毒

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あの告白から悠久なる絶望の時間を漂っているように感じたが、まだ3日しか経過しておらず未だに俺の心は傷心していた。 どれぐらい落ち込んでいるか例えると、極限の空腹状態で作ったカップ焼きそばの湯切りを失敗した時の10倍落ち込んでいると言えば分かってもらえるだろうか? あまりの放心状態のせいでここ3日間、なにごとにもやる気が沸かずただただ毎日を自堕落に生活するだけ。 朝食のミニトマトをフォークで無心につついてみたり、真っ暗な部屋の隅で体育座りしながら膝に顔を埋めてシクシク泣くだけ。 そんな俺に遂に嫌気がさしたのか、自堕落な俺に対する神様からの天罰が下る時が来た。 「おい、糞兄貴……いいかげんその鬱陶しい負のオーラをなんとかしろ」 現在進行系で俺のガラス並みに脆く繊細なハートは傷だらけなのに、フルパワーでハンマーを振り下ろすような辛辣な言葉を下さったお方は、俺の義妹の優奈さんです。 綺麗な栗色をした髪は肩まで伸び、若干幼さが残る顔がとても可愛らしい。 これだけなら文句のつけようはないが、世の中そんな素敵な話はそうそう転がっていない。 他の人には優しく接するのに、俺に対しては物凄い冷たく接してくるのだ。 さらにタチが悪いのは、俺が落ち込んでいれば落ち込んでいるほど冷めた目で俺を見下してくる。 その冷たさは絶対零度を誇り、俺は氷河期の恐竜の辛さが手に取るようにわかる気がする。 普通はさ、お兄ちゃんが振られたショックから立ち直れない状態だったら、優しく慰めてくれるのが妹の役割じゃないの? 妹にそんな幻想を抱くのは間違っているのですか神様?
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