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俺が緊急脳内会議『義妹の兄に対する正しい接し方』について激論していると、優奈は朝食を食べ終え食器を片付けようとしていた。
……何故か殆ど手を付けていない俺の朝食まで。
料理がまだ残っているのに、無表情で片付けようとする優奈の考えが分からず困惑していた俺は、不覚にも優奈を問いただしてしまった。
「あの……俺まだ食べ終わってないんですけど、なぜ片付けるのでしょうか?」
言ってから激しい後悔の念が大津波のように襲いかかってきたが、所詮後の祭り。
「は?糞兄貴はただミニトマトつついてただけだろ。食べ物で遊ぶなんて論外だし、なによりも糞兄貴に食べられる食物が可哀想だから」
「や、だけど残すのは勿体ないんじゃ――」
「お前もう黙りなよ。なに許可なしに大切な酸素を消費して二酸化炭素吐き出してんの?残った料理は私が夜にでもあんたの細菌を除菌(レンジで温める)して食べるから」
無慈悲な言葉が俺の心を抉り、絶対零度の瞳が身体を凍らせる。
威圧感や軽蔑感、失笑感や嫌悪感をふんだんに含んだ視線に、俺は情けない声を上げ無常に取り下げられる料理を、ただ見つめるだけしかできなかった。
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