第1話

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        「なにぼーっとしてるの、顔洗って来なさい。ご飯冷めちゃうわよ。」 「そうだ、早起きした意味がなくなるぞ。」 「はーい。」 こうやって自分のためにご飯を作ってくれる母や、いつも優しく傍にいてくれる六合がなによりも支え。 二人のおかげで、ここまで生きていけるんだと思うと嬉しくなる。 顔を洗いに洗面器へ向かい、しっかりと顔を洗ったらダイニングに戻り、朝食をとった。   よく噛んで、そして飲み込む。          「ごちそう様でした。」 「うむ、じゃぁ、そのお皿をここに置いといてね。」 「りょーかーい。」       言われた通りに指定された場所にお皿を置き、時間を見て慌てて、 「わぁ!!時間だ!」 急いで自分の部屋に戻り、ランドセルを背負って部屋を出た。    
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